The Beatles(ビートルズ)の名曲「Let it be」(レット・イット・ビー)を聴き比べてみた

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ビートルズ。解散後も世界中で影響を与え続けている最も有名なミュージシャンですね。
今回は日本人も大好きな「レット・イット・ビー」についての記事です。

これからシリーズ化していこうかなと予定しています(^_-)-☆

名曲の定義とは?

 

 

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名曲
っていう定義を考えたことありますか?

音楽はわたしの生活を潤してくれる欠かせないものです。テレビを観るより音楽を聴いているほうが心が落ち着きます。夕食を食べるときも、今みたいにブログを書く時も・・・。

色々なジャンルの音楽を聴きますよ。それこそ演歌からハードロックまで。
そんなわたしが生まれてこのかた、どれくらい名曲と言われる曲に出会えたのだろう?という疑問がフッと頭をよぎりました。

歴史的に名を遺した作曲家の作品はきっと名曲なんでしょうね。
クラシックだとベートーベンやハイドン、バッハにモーツァルト・・・。きっとベートーベンの「運命」を聞いて何人もの人が心揺さぶられたことでしょうね。
でもわたしにとっては、ベートーベンの「運命」は名曲と言われても、そこまで共感できない名曲なんです。
凄いとは心から思いますけど、感動とまでは至らない。

わたしが幼い頃(幼稚園の年長さんくらいだったと思う)、涙を流して感動した曲がありました。
みなさんは初めて音楽で感動したときのことを覚えていますか?

わたしは幼稚園ですよ!感動デビュー早くないですか?笑
曲は何だと思います?「ぞうさん」「チューリップ」「七つの子」「およげたいやきくん」あ、年代がモロバレか・・・いえいえ違います。
それが、なんとビートルズの「レット・イット・ビー」だったんです。

母の車の中でカーステレオから流れてきた「レット・イット・ビー」に、気づけば涙がポロポロこぼれていました。英語ですからもちろん歌詞の内容はわかりません。子どもが喜ぶような「歌のお姉さん・お兄さん」が歌っているわけでもない。
ひげ面のおじさんたち(ビートルズ)のバンド演奏です。笑でも、もしかしたら名曲ってそういう曲のことを言うのでは?

何と言うか・・・理屈ではなく心に響いてくる曲作り手の想いや波動が伝わってくる感じ。わたしが言いたいのは、知識や常識としてだけで聞いて知っている曲は、その人にとっての本物の名曲ではないのだろうということです。

大切なことは魂を揺さぶられるほどの曲(名曲)と出会い、一度しかない人生を自分らしく豊かにすることじゃないでしょうか。
そんな名曲とどれだけ出会うか、だと思う。世界中に無数の曲が溢れてる中で、名曲を見つけ出せるのは奇跡だと思うんですよ。そして出会ったら最期。辛い時も嬉しい時も、一生付き合える仲になります!

わたしの名曲ジャーニーはまだまだ続きます(^^♪

 

まぎれもなく「Let it be」は名曲です

幼稚園児である私を泣かせた「レット・イット・ビー」。えも言われぬ悲哀が伝わってきます。

「レット・イット・ビー」はビートルズが解散する直前に、ポール・マッカートニーがビートルズの崩壊していく悲しみを歌ったものです。

自分のすべてをかけてきたグループの崩壊(この時点ではまだ解散の意識はなかったようですが)。
あんなに仲が良かった4人の心が、もう元には戻らないその悲しみは計り知れなかったと思います。

その悲しみをキャッチした私の感性もなかなかのものですが(笑)、愛するものが崩れゆく悲哀を子どもの心にもしっかり届けた、曲自身の強さは言わずもがなです。

誰が何と言おうと「レット・イット・ビー」は私にとってまぎれもなく名曲中の名曲なのです!音楽的にどうのこうのという事よりも、その曲に人を感動させる力があるかどうかです!

ではこれより、「レット・イット・ビー」が名曲たる所以について説明していきます。

「レット・イット・ビー」は、大きく4つのバージョンがあります。

ジョージ・マーティンがプロデュースした「シングルバージョン」と、フィル・スペクターがプロデュースした「アルバムバージョン」「ネイキッドバージョン」「ザ・ビートルズ1+バージョン」の4つです。
4つのバージョンの中でやっぱりだんとつにいいのは、ジョージ・マーティンの「シングルバージョン」です。

よく比べられるのが「シングルバージョン」と「アルバムバージョン」ですが、ここでは二つのバージョンの比較考察から、いかに「レット・イット・ビー」が名曲であるかについて語ります!

 

「Let it be」の2つのバージョンを聴き比べてみよう

「レット・イット・ビー」は、ビートルズ流ゴスペル調のロッカバラードです。

ゴスペルは、黒人の苦しい差別の状況下で生まれたスピリチュアル(黒人霊歌)です。
当時ビートルズの中で孤立していたポールは、その寂しさと悲しみをゴスペルの悲哀とリンクさせて「レット・イット・ビー」を作ったのです。

黒人歌手「アレサ・フランクリンに歌ってもらいたかった」というポールの言葉からもそのことが窺えますね。

🐦Aretha Franklin(アレサ・フランクリン)
1942年生まれ、アメリカ合衆国のソウル歌手。”クイーン・オブ・ソウル”    ”レディ・ソウル”とも呼ばれる。

GUのCM曲として耳にしたことがあるはず「Think」


出典:You Tube | Aretha Franklin – Think (The Blues Brothers Version)

2015年ケネディ・センター名誉賞祝賀公演でオバマ大統領が涙した「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」


出典:You Tube| Aretha Franklin (You Make Me Feel Like) A Natural Woman – Kennedy Center Honors 2015


圧巻な歌唱力
。耳で聴くというより魂にダイレクトに届く!やばい、心震えて涙がとまらない。

話を戻します!ポールの言葉から「レット・イット・ビー」のあるべき姿が浮き彫りになってきます。
それはビートルズらしく、かつゴスペルらしくあることです。何せこの歌はビートルズ流ゴスペルなのですから・・・。

ではこれより二つのバージョンの違いについて分析していきます。その前に、改めて二つのバージョンを聞き比べてみて下さい。

まずアルバムバージョン(AV)


出典:You Tube|The Beatles – Let It Be – Let It Be (STEREO REMASTERED)

そしてシングルバージョン(SV)

出典:You Tube|The Beatles – Let It Be [HQ]

 

 

番外編 大好きな海外ドラマGleeバージョン のLet it be


出典:You Tube|Glee Let It Be (Lyrics + Pictures)

 番外編は面白いでしょ?

AVとSVをミックスしたアレンジです。間奏のリードギターはAVの方を採用しています。コーラスをよりフューチャーしてさらにゴスペル色を強めています。歌い方もソウルフルで、かなりゴスペルっぽくなっています。この曲のプロデューサーは、「レット・イット・ビー」のことよくわかってますね!

さてさて、番外編は別にして、AVとSV聞き比べましたか?

全然ちがうでしょ?
しかしこの二つ、1969年1月31日録音の第27テイクから作っているんですよ。
二つとも同じテイクを使っています!

プロデューサーが違うとこうも変わるものかと思うでしょ?それではどこがどう違うのかを具体的にみていきましょう。

その1.ブラスバンドとコーラスの比重

「シングルバージョン」(以下SV)は、ラスを極力おさえコーラスを全面に押し出しているのに対し、「アルバムバージョン」(以下AV)は,その反対にコーラスを極力おさえブラスを全面に押し出しています。前にも言った通り、この曲のポイントはビートルズらしくあることとゴスペルらしくあることです。

SVでフューチャーされているコーラスの何と美しいことか!まさにビートルズマジックです。アカペラのゴスペルのコーラスのようですね。
さすがジョージ・マーティン、ビートルズのよさと曲のよさをしっかりとらえています。この曲でブラスをフューチャーする意味がわたしには理解できません。ビートルズ的ではないしゴスペル的でもないからです。あの大きなブラスの音が耳障りなんですが、みなさんはどう感じますかね。

その2.ボーカルへのエコー処理

ここでのポールのボーカルは絶品です。この時期のポールの気持ちが歌声に込められて、悲哀がひしひし伝わってきます。
SVを聞いていると、適度なエコー処理がなされ、まるで教会の中で聞いているような感覚になってきます。「ぼくが打ちひしがれていると、聖母マリア様(実はポールの母親)が現れ・・・」という歌詞内容にもぴったりマッチしていますよね~。曲のよさを十分引き出しています。

一方AVはというと、エコーを一切ぬいて現実的な歌声にしています。まるでストリートミュージシャンが路上で歌っているような、あるいは部屋の中で歌っているような感じに聞こえてきます。
ウォールオブサウンドで一世を風靡したフィルスペクターは、深くエコーをかけ音を何十にも重ねた分厚いサウンドが信条なのに・・・。ここでエコーをぬくか?
曲のよさを理解していないとしかいいようがありません。残念!

その3.リードギターの違い

この二つのバージョンの違いで一番気になるのがこれ。リードギターの違いです。SVもAVもリードギターでビートルズらしさを感じさせてくれています
SVはディレイとエコー処理がなされて、ハードになりすぎないよう曲の雰囲気を壊さないようにと気を配っている感じがします。実際、聞いていて自然な流れの中で曲のテンションが盛り上がっていくのがわかります。ロックの要素を入れつつ曲のよさを壊さない、まさに絶妙な味付けといってよいでしょう。

一方AVは、ディストーションを強めにかけてエコーを抜いています。ハードロックの曲にそのまま使えそうな音色です。しかし考えてみてください。この曲は、ポールの悲哀を歌に表したビートルズ風ゴスペルですよ。ハードなギターソロがマッチするとは思えません。やはりギターソロが曲から浮いて聞こえます。今回もやはりSVの勝ち!

その4.オルガンの違い

こうしてみてくると、やはり長年ビートルズと関わってきたジョージ・マーティンはビートルズの楽曲のよさをよく理解していることがわかります。さすがです。
でもこの曲に関してはただ一つ、間奏(ギターソロ)に入る直前のオルガンだけは、フィルスペクターに軍配を上げたいと思います。
ダブルトラックにして左右から聞こえてくるオルガンには、エコーがかけられてすごく広がりのある聞こえ方がします。そう、まるで教会でパイプオルガンを聞いているようです。
パイプオルガンの音色がこの曲にぴったりマッチしているように私には聞こえるのです。

 

さいごに

さて、二つのバージョンの違いを説明してきましたが、それはこの曲がいかに名曲であるかを立証するためでしたね。もっと言えば「なぜ、幼稚園児の私を泣かすことができたか」の謎を探るためです。
一つはこの曲に作者の魂がこもっていたこと、二つ目はポールの魂と曲のよさが絶妙にマッチしたアレンジが施されていたこと。この二つに尽きると思います。

ちなみにジョンは、評論家によるジョージ・マーティンへの高い評価に嫉妬して「ジョージの功績は認めるが『彼が5人目のビートルで、ビートルズの栄光は彼が導いた』などという評価は許せない」と怒りをあらわにしていたことがありました。
だからアルバム「レット・イット・ビー」でのフィル・スペクターのプロデュースを高く評価していたし、なんとビートルズが解散してソロになっても、ジョンはジョージ・マーティンではなくフィル・スペクターにプロデュースを依頼するのです。

ビートルズのメンバーは自分たちのよさをわかってなかったのかもしれません。(ジョンは「自分の声が大嫌い」と言っていたし)
そしてジョージ・マーティンは、ビートルズよりもビートルズのよさを理解していたのかもしれません。

そんなジョージ・マーティンが、ジョンの名作「ジョンの魂」や「イマジン」をプロデュースしていたら・・・と想像しちゃうのは私だけかな。
こちらのPV、ほんと泣けます。収録されている「買って損はないんじゃないかな~と思うので、オススメです!


出典:You Tube|ザ・ビートルズ – レット・イット・ビー

 

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リリー

棚から牡丹餅が好きな管理人リリーと桜文鳥の、自由で豊かな生活(を目指す)ブログです。 好奇心旺盛(飽き性)で細かいことが苦手なため、雑多なブログですが、ゆる~く愛を込めて記事は書いていきます。何かヒントになれれば嬉しいです(^^)v 「30代~40代働く女性のためのパワフルビューティコーチング」のコーチもしておりますので、ご希望の方はお申込みフォームからお願いします♪