ジョン・レノンの魅力と凄さ|ビートルズを牽引したジョンのボーカル

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「ジョン・レノンの魅力は?」と聞かれれば・・・平和思想?ロックン・ローラーとしての気質?詩?曲?幻想的世界観?

まあ,いろいろあって・・・それはそうなんだけど、私はやっぱり声(ボーカル)だと思います。

ジョンの「シャウト」とボーカルに現れる「かすれ」には物凄いパワーと魅力があると思ってます。
何せビートルズ旋風を巻き起こす原動力になったジョンの声です。

魅力がないわけがない!

 

ロックシャウターとしてのジョン・レノン

 

ビートルズは初期に多くのカバー曲をレコーディングしていますが、ほとんどの曲がオリジナルを凌駕しています。

特にジョンがボーカルをとっているロックン・ロールやR&Bのカバーは、すべてオリジナルを超えていますね。

「ツイスト・アンド・シャウト」「アンナ」「プリーズ・ミスター・ポストマン」「マネー」「ロックンロール・ミュージック」「ディズィー・ミス・リズィー」「スロー・ダウン」「バッド・ボーイ」・・。

あまりオリジナルを聞いたことがないのでよくわからないと言う方もいるでしょうね。
一度聴き比べてみて下さい。いかにビートルズ(ジョンのボーカル)がオリジナルを超えているかがよく分かりますよ。

しかし、逆にビートルズをカバーした曲が、オリジナル(ビートルズ)を超えていると思ったものはほとんどありません。

ジョンがリードボーカルをとっている曲にいたっては、ジョンを上回っていると感じたものは皆無ですね。「何これ・・・」って思ったものばっかり。

この現象はいったい何を物語っているのでしょうか。

それはつまり、ジョンのボーカルは唯一無二ものであるということです。

まねできないのです。
ジョンのように誰も「ツイスト・アンド・シャウト」は歌えないのです。

 

「ツイスト・アンド・シャウト」は、初めから終わりまでずっとシャウトしっぱなしの考えられない曲です。

この曲は実際には2テイクとられたそうですが、2テイク目はジョンの声が続かなかったそうです。
私はロック好きで色んなアーティストを聴いてきましたが、いまだにこんなに凄いシャウトは他に聞いたことがありません。

ジョンのシャウトはただ怒鳴っているのではなく激しさと美しさを兼ね備えているのです。

ハード・ロック系、ヘビー・メタル系にもシャウトする人は多くいますが、がなってる感じがして美しくないのです。

ブルース・スプリングス・ティーンの「ボーン・イン・ザ・USA」はかなりいいせんいっているなとは思いましたが、やっぱりジョンほど美しくはないのです。

 

 

恐らくジョンの声帯がそうなっているのでしょうね。
ちょっと力んで声を発するとかすれてシャウトしてしまう。

特に初期のジョンの声はメチャメチャ魅力があります。

何ていうか・・・ドスがきいているのに艶があり美しい
理屈じゃ言い表せない。生理的に好き!笑

デビュー・アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』は、そんなジョンの声が堪能できますよ。

3曲目「アンナ」の、まあ艶っぽいこと!
初めは切々と歌い上げ、サビの部分では少しシャウト気味に歌って、お得意の「かすれ」で聴き手を引き付ける。

天才ですね。

 

6曲目の「アスク・ミー・ホワイ」「ベイビー・イッツ・ユー」もジョン独特の「かすれ」が入ります。
そしてしめは「ツイスト・アンド・シャウト」

たまらん!このビートルズのデビュー・アルバムにはお宝(ジョンのボーカルの魅力)がいっぱい詰まっているのです。

 

ビートルズ初期の曲に「サンキュー・ガール」があります。(『パスト マスターズ VOL.1』に入っています)

はっきり言って、当たり前のコード進行のシンプル極まりない曲です。
アマチュアが作ったような曲です。

でも、そんな単純な曲をジョンはビートルズ・ソングにしてしまうのです。

「サンキュー・ガール」には、メロの最後の部分「And all gotta do」が4回出てきますが、ジョンは意識してか無意識にかこの部分でシャウトしてみせます。

おまけに、ここにポールのハモリが付いてきます。
しかもポールもジョンにつられてシャウトしているではありませんか!

シャウトでハモる・・。出た!ビートルズ・マジック!

 

 

ビートルズが素晴らしいというのは、曲が素晴らしいのはもちろんのことなんですが、なんと言ってもジョンとポールのボーカルの魅力に因るところが大きいと言えます。

特に中期までのジョン・レノンのボーカルは、唯一無二、伝家の宝刀であったのです。

ビートルズと言えばジョンの声だったと言っても過言ではありません

初期の曲では他に「エイント・シー・スウィート」(『アンソロジー1』)、「ハロー・リトル・ガール」(『アンソロジー1』)、「エニー・タイム・アット・オール」(『ア・ハード・デイズ・ナイト』)や「ノー・リプライ」(『ビートルズ・フォー・セール』)、「ミスター・ムーン・ライト」(『ビートルズ・フォー・セール』)、「デイ・トリッパー」(『パスト マスターズ VOL.1』)などの曲で、ジョンのシャウト・ボーカルが聞けますよ。

ラリー・ウィリアムズのカバー曲ほどはシャウトしていませんが、ところどころシャウトを入れて曲のテンションを上げています。

よく聞いてみて下さい。それを見つけたら・・あなたもジョンのボーカルの魅力にはまります!

 

中期の大ヒット曲「デイ・トリッパー」は、イントロのギター・リフがめっちゃかっこいい名曲の一つです。

この曲では、伝家の宝刀ジョンとポールのデュエットが聞けますが、この曲でもジョンのシャウトが曲のテンションをグンと引き上げています。

2回目の‘so long’の‘so’をジョンはシャウトしてみせます。

めっちゃかっこいい!しびれるシャウトです。
他のアーティストがこの曲をカバーしているのを聞いたことありますが、‘so long’の‘so’をシャウトできてませんでした。

努力はしていたのですが全然できてない・・。わたしのテンションは一気に下がってしまいました。

 


BEATLES*Day Tripper 投稿者 aalma2264

ョンとポールのデュエットは、間違いなくビートルズの魅力の一つです。
そんな中でジョンは「ここ!というところでシャウトを入れて曲のテンションを上げる」という裏技を効かせていたのです。

そして,このシャウトは他のアーティストではまねできない唯一無二のものであったのです。
だから誰かがビートルズをカバーしても、オリジナル(ビートルズ)を超えられないのです。

うどんに唐辛子、餃子にラー油、ラーメンに胡椒、お寿司にわさび・・
ジョンのシャウトは、ビートルズ・ソングの旨味を上げる上質の調味料のようです。

アルバム『LIVE AT THE BBC』は,BBCラジオでの演奏をまとめたCDです。このアルバムでもやっぱりジョンのずば抜けた才能が際立っています。
この中でわたしが気に入ってるのは、1枚目の6番目に収録されている「Keep Your Hands Off My Baby」という曲です。

この曲は「Chains」を作ったGoffin/Kingコンビの曲です。歌っていたのは,リトル・エヴァ。かの有名な「ロコ・モーション」のお姉さんです。

まさに女性が歌うごりごりのポップソング。これをジョンは、曲のここあそこにシャウトをちりばめることでロックっぽいテイストをからめ、極上のビートルズ・サウンズにしています。

ポールとジョージのバック・コーラスもいい!

 

また、言葉にならない叫びもジョンは凄いです。
文字のないあの雄叫び・・。

「ディズィー・ミス・リズィー」の間奏のはじめと終わりの部分に入るジョンのあの凄まじい叫び!!。
「ア゛~~!!」絶対まねできませんね。どんなアーティストも・・。

 

 

「ディズィー・ミス・リズィー」「スロー・ダウン」「バッド・ボーイ」は、ラリー・ウィリアムズの曲です。

この3曲にはあの叫び「ア゛~~!!」が聞けますよ。どうやらジョンは、ラリー・ウィリアムズのファンだったようですね。

特筆しておきたいのは「ア・ハード・デイズ・ナイト」の間奏に入る前の叫びです。

ジョンがやや短めにア゛ウ!とシャウトし、その後ろでポールがア゛~~と叫んでいます。
つまり、言葉にならない叫びをハモッているのです。

そりゃあリスナーのテンションもあがりますわ!
そしてそのすぐ後に例のリード・ギターでしょ。そりゃあナンバーワンにもなって映画も大ヒットしますよ。笑

 

 

「かすれ」の魅力

 

ジョンのボーカルの魅力は何もシャウトだけではありません。「かすれ」があります。

シャウトとはまた違う・・・そうですね、まるで「書道の『かすれ』にも似た味わい深さ」とでも言いましょうか・・。

ジョンの場合「そんな低い音でかすれるか!?」とか「そんなメロディーのところでかすれるか!?」とか、独特のシチュエーションでかすれるのです。

そして、そのかすれ方というか、かすれた声質がめちゃくちゃ魅力的!

ジョンならでは。
他の人には絶対まねできないですね。例えば『アビー・ロード』に入っている「ミーン・ミスター・マスタード」
けだるそうに歌うジョンのボーカルに素晴らしい魅力を感じるのは私だけじゃないはず。

“Mean Mr.Mustard Sleeps in the park Shaves in the dark trying to save paper”の“Park”“dark”“paper”のところで音が低くなるんですが、そこでかすれるんです。

普通そこではかすれない。ジョンならではです。

「all you need is love」は、1967年に史上初の衛星多元中継番組で演奏された曲です。

31ヵ国で放映されたそうですが、ビートルズはイギリス代表としてこの曲を歌いました。

ガムを噛みながら歌うジョン。この余裕・・。笑
ここでもかすれが出ます。“Nothing you can do but you can learn how to be you in time? It’s easy”の“It’s easy”のところ。

この曲は、曲としてもいいんですが、何と言ってもジョンのボーカルが魅力です。
こんな変拍子の曲、ジョンにしか書けないし歌えない。

 

ビートルズ後期から変わってしまったジョンのボーカル

ビートルズの後期、そう『SGT.PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BAND』辺りからジョンの声質が変わってしまいます

か細くなってしまうんです。

残念至極!私の勘繰りですが、恐らくドラッグのやり過ぎだと思います。

オノ・ヨーコさんと二人で薬漬けになってたみたいだし・・。
ジョンの声は、ビートルズの初期の頃ほど図太くなくなってしまいます。

『SGT.PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BAND』を始めて聞いた時、まず思ったのが「ジョンがいない!」です。

ビートルズのベストとして有名な『青盤』を聴いた時もそうでした。
ジョンがいないのです!シャウトやかすれがないのです!めっちゃ寂しかったのを覚えています。

それでも、まったくなくなったわけではありません。
『MAGIKAL MYSTERY TOUR』に入っている「I Am The Walrus」

これは、声があまりにも加工されているため、どこがシャウトなのか分かりずらいですが、ジョンだとすぐわかる曲です。

曲の雰囲気も歌いまわしもジョン独特の曲で、歌詞や世界観が尋常ではないのです。

声の加工と言えば、キング・クリムゾンの名盤『クリムゾン・キングの宮殿』に入っている「21st Century Schizoid Man including Mirrors」は、プログレッシヴ・ロックの傑作とされていますが、ボーカルも世界観もだんぜん「I Am The Walrus」の方が出来がいい!

そんなものくらべものにならないくらい。ぜひ一度聴き比べて欲しい!

『YELLOW SUBMARINE』に入っている「HEY Bulldog」もシャウトというほどではありませんが、ジョンらしいボーカルが聞けます。

そして私の一押しは『THE BEATLES』に入っている「Happiness Is A Warm gun」です。

この曲は、3つのブロックに分かれた組曲になっていますが、ジョンのシャウトボーカルが聞けるのは、3つ目のブロックからです。

ジョン自身もこの曲は気に入っていて、後に「自分のベスト・ソングの一つ」と言っていました。

おまけにポールやジョージも「このアルバムの中では気に入っている曲だ。」と言っていました。
ポールはこの曲に刺激を受けてウィングス時代にこの曲と同じような3ブロックに分かれた組曲「Band On The Run」を作って大ヒットさせていますね。

チームのみんなから「好きな曲」と言われてジョンは幸せ者ですね。

『ABBEY ROAD』に入っている「I Want You」や『LET IT BE …Neked』に入っている「Don’t Let Me Down」でもジョンのシャウトは聞けますが、かつてのパワーはありません

シャウトしていますがやっぱり少しか細くなっています。
本当に残念。

ポールは、シャウト曲「Oh! Darling」を録音する際、大声を出して自分の声をつぶしてシャウトできるようにしてから録音に臨んだそうです。

さすがポール。そのかいあって「Oh! Darling」では、ポールの凄まじいシャウトボーカルが聞けます。

 


出典:You Tube

 

ジョンにポールのこの勤勉さがあったらなぁ・・、とつくずく思ってしまいます。笑
でもジョンは、そういう努力はしないんですよね。いつも一発勝負です。

でも、それがロックンローラーだし、ジョンのカッコ良さでもある!

 

ソロになってからのジョン

ビートルズ解散後、ジョンは,ライブ・アルバム1枚とオノ・ヨーコさんと組んで前衛的なアルバムを3枚出していますが、前衛的なアルバム3枚ははっきり言って音楽を聴きたい人には聞くに堪えない代物です。個性的過ぎてついてけない?感じ。笑

前衛アルバムは別にすると、ジョンは『ジョンの魂』からミュージシャンとしてソロの道を歩んでいくことになります。

ビートルズ解散後、ジョンはどんなボーカルを聞かせてくれるのか期待していたのですが、やはりビートルズ初期の頃のあのシャウトやかすれはもどってきませんでした。

でも『ジョンの魂』に入っている「Mother」「God」では、か弱くないシャウトをしているし、聴く者の魂をゆさぶります。

特に「Mother」のボーカルは凄まじく、他の誰にもまねできないシャウトが蘇っています。(ちょっと狂気じみていて「ツイスト・アンド・シャウト」とは一味違ったシャウトですが・・)

 

 

「God」はどちらかというとシャウトというより、かすれになるのかもしれませんが、これも他の誰にもまねできないボーカルに違いありません。

 

 

この2曲において、めっちゃシンプルな演奏にのせて歌い上げるジョンのボーカルは、唯一無二のものです。

「素晴らしい」の一言につきます。是非聞いてみて!

 

さいごに

なんやかんやといっぱい述べてきましたが、わたしが言いたかったのは、ジョンの魅力はいっぱいあるけどね、やっぱ一番の魅力は声でありボーカルであるということ。

それなくして、ジョンの他のよさはなかったと思います。
もしジョンの魅力を平和思想やロックン・ローラーとしての気質や詩や曲や幻想的世界観に見出して、ボーカルに目を向けていない人がいるなら、ジョンのボーカルにしっかり耳を傾けてみることをおススメします。

そして、ジョンのボーカルの魅力にどっぷりつかってみて!ジョンの声やボーカルは、THE ジョン!でしかない。

しかし,「Imagine」と「Happy  X’mas」は,泣けますな~、名曲です!

ABOUTこの記事をかいた人

リリー

棚から牡丹餅が好きな管理人リリーと桜文鳥の、自由で豊かな生活(を目指す)ブログです。 好奇心旺盛(飽き性)で細かいことが苦手なため、雑多なブログですが、ゆる~く愛を込めて記事は書いていきます。何かヒントになれれば嬉しいです(^^)v 「30代~40代働く女性のためのパワフルビューティコーチング」のコーチもしておりますので、ご希望の方はお申込みフォームからお願いします♪